top of page
  • 三笑窯

奥会津 三笑窯のはじまり

更新日:2019年2月9日


昔ながらの奥会津の生活を色濃く残しているといわれる山間の村、昭和村。


薪で焚きあげる「焼締め陶」の魅力と、昭和村の美しい自然と人に惹かれ、

窖窯(あながま)を1997年に築窯しました。


友人や村の方々の協力で、建物も窯もほとんど全て手作りです。

今でも少しずつ手直しをしています。



豪雪地で芽生える「焼締め陶」の美


昭和村は有数の豪雪地帯、年に2~3回の雪降ろしは恒例です。

また除雪した道路から車を入れ、駐車するスペースをつくるのが大仕事、

いつも到着してから2時間ほど、車を入れるスペースづくりに大汗をかいています。


陶芸の大切な最後の工程、思いをかたちにした作品の仕上げは「炎」です。


薪窯焚きは、窯詰め作業 ⇒ 焚口作り ⇒ 火の神様へ安全祈願 ⇒

火入れ ⇒ 五昼夜に亘る窯焚き作業。


そして窯を閉じたら、1週間ほどかけて窯を冷やして窯出し作業へと続きます。



火入れ前の安全祈願/火入れ 5昼夜の薪窯焚きの始まり/1000℃を超えてくると色見の穴からも炎と煙が

窯詰め作業は「炎の流れと灰のかかり方、そして温度」を考えながら作品の置き場所を一つ一つ決めていくので、最後はもうパズル状態。

窯詰め作業には3日程かけます。


本当にあの場所で良かったのかなど、後ろ髪をひかれながら窯を閉じ、焚口をつくります。

そして、火の神様への安全祈願が済むと、いよいよ窯焚きのスタートです。


なかなか思うように上がってくれない窯の温度!!

焚口を開けた時の強烈な痛さ(熱さ)!!

窯や煙突から噴き出す黒煙と炎!!

1300℃を超える真っ白な世界!



1晩目、ロストルの下でじっくり続く炙り/中を確認し必要な本数の薪を投入/あらゆる所から噴き出す幻想的な炎

窯焚きは4昼夜にも亘って「オモシロイ!!」の連続です。


最後は焚口も塞いで、1週間ほどかけて窯を冷やしたら

いよいよ、ワクワク・ドキドキの窯出しです。

何度やっても開ける瞬間は緊張します。


作品は、昭和村「からむし織の里」にも置いていただいています。

是非、手にとってご覧ください。


閲覧数:153回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page