昔ながらの奥会津の生活を色濃く残しているといわれる山間の村、昭和村。
薪で焚きあげる「焼締め陶」の魅力と、昭和村の美しい自然と人に惹かれ、
窖窯(あながま)を1997年に築窯しました。
友人や村の方々の協力で、建物も窯もほとんど全て手作りです。
今でも少しずつ手直しをしています。
豪雪地で芽生える「焼締め陶」の美
昭和村は有数の豪雪地帯、年に2~3回の雪降ろしは恒例です。
また除雪した道路から車を入れ、駐車するスペースをつくるのが大仕事、
いつも到着してから2時間ほど、車を入れるスペースづくりに大汗をかいています。
陶芸の大切な最後の工程、思いをかたちにした作品の仕上げは「炎」です。
薪窯焚きは、窯詰め作業 ⇒ 焚口作り ⇒ 火の神様へ安全祈願 ⇒
火入れ ⇒ 五昼夜に亘る窯焚き作業。
そして窯を閉じたら、1週間ほどかけて窯を冷やして窯出し作業へと続きます。
窯詰め作業は「炎の流れと灰のかかり方、そして温度」を考えながら作品の置き場所を一つ一つ決めていくので、最後はもうパズル状態。
窯詰め作業には3日程かけます。
本当にあの場所で良かったのかなど、後ろ髪をひかれながら窯を閉じ、焚口をつくります。
そして、火の神様への安全祈願が済むと、いよいよ窯焚きのスタートです。
なかなか思うように上がってくれない窯の温度!!
焚口を開けた時の強烈な痛さ(熱さ)!!
窯や煙突から噴き出す黒煙と炎!!
1300℃を超える真っ白な世界!
窯焚きは4昼夜にも亘って「オモシロイ!!」の連続です。
最後は焚口も塞いで、1週間ほどかけて窯を冷やしたら
いよいよ、ワクワク・ドキドキの窯出しです。
何度やっても開ける瞬間は緊張します。
作品は、昭和村「からむし織の里」にも置いていただいています。
是非、手にとってご覧ください。
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